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その昔、わが国の住宅産業は、棟梁と呼ばれる地域の名士が担い、決して手抜き工事や、むやみな生産拡大で質の低下を引き起こすことなど考えられませんでした。当然、敷地にあわせた自由設計の注文住宅で、契約形態は請負契約となっていました。材料代の手配は当然のことながら施主の資金で賄うのが通常で、棟梁はその資金で材料代・工事代・職人への支払いを行い、期日までにきちっと家を完成させていました。これが住宅請負契約の基本であり、今もその仕組みは何ら変わっていません。その注文住宅市場における工務店の立場を危うくさせたのが、悪徳ビルダーによる前渡金の流用問題と、それに端を発したビルダーの破綻リスク問題です。結果、金融機関は、住宅ローンへの繋ぎ融資となる建設資金融資をストップし、工務店の経営は一段と悪化しました。当社はこの社会環境変化を受け、優良地域工務店を守る仕組みとして、住宅フランチャイズ会社の存在意義を再確認し、㈱ユニバーサルホームへの資本参加、非常勤取締役の派遣を行っています。なによりもわが国の基幹産業である住宅産業の真の担い手を育成することが、わが国の明るい未来につながることを強く念じています。
今後の当社の事業再生部門でも、住宅産業における次世代を担う優良ビルダーの発掘と業務支援を通じて住宅産業との係わり合いを大きく取るべく経営資源の選択と集中を行ってまいります。この度の㈱もりぞう設立は、ここの受け皿となるべく当社の決意の表れであります。
2009年10月㈱もりぞうを設立。住宅産業の新たな担い手のひとつとして事業をすすめております。
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